緑内障と子供が言われたら遺伝が原因?どんな症状?失明の危険がある?
2017/11/15
もし子供が緑内障だと言われたらびっくりしますよね。
どんな病気?治るの?失明はしない?
よく知らないと心配になりますが、緑内障はきちんと治療をしていたら怖い病気ではありません。
緑内障だと言われたとき、知っていてもらいたいことをまとめました。
少しでも参考になりましたら幸いです。
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緑内障と子供が言われたら遺伝が原因なの?
緑内障になる確率は、遺伝よりも近視の方が高くなります。
なので親戚に緑内障の方がいても必ずしも緑内障になるわけではありません。
患者さんの年齢も、3歳の子から90代の方までとさまざまで、20代以下で発症される方は少ないですが、40歳以上だと20人に1人、70歳を超えると10人に1人がなる病気です。
もし緑内障と診断された時はびっくりされると思いますが、早期に発見してちゃんと治療をしていれば、
日常生活に支障をきたす事はほとんどないので安心してください。
緑内障の検査と正しい治療方法
保育園や学校の健診では、ほとんどのところが視力検査しかしません。
健診で「見えにくいようなので眼科を受診してください」と言われて受診してみたら緑内障と言われた、という方が一番多いようです。
身近に緑内障の方がいないと詳しいことがわからず、一気に不安になりますよね。
緑内障とは
緑内障は、眼圧(眼球内の房水の圧力)が高すぎることで、視神経が圧迫されて壊死し視野が狭くなっていく病気です。
一度失った視野はもう元には戻りませんが、きちんと治療をすることでそれ以上視野が狭くなることを防ぐことができます。
また、治療せずに放っておくと失明の危険もありますが、目薬などの治療を続けることで失明を防ぐことができますので、どうか治療を続けてくださいね。
緑内障の検査とは
緑内障は、
- 眼圧検査(目に風を当てて目の圧力を測る検査)
- 眼底検査(機械で目の奥を覗く検査)
- 視野検査(見えている範囲を調べる検査)
- 視力検査
などの検査をして緑内障かどうかを調べていきます。
緑内障の検査は3歳頃からできるのですが、検査が多く時間もかかるのでなかなか正しい値がわからないことも。
なので、小学生のお子さんならしっかりと検査を受けられると思います。
お子さんが疲れていたり寝不足だったりすると視力検査にも影響しますので、お子さんの体調のいいときに受診をしてみてくださいね。
眼圧とは
眼圧の正常値は10~21mmHgですが視神経に影響が出る眼圧には個人差があり、低い眼圧でも影響が出る「正常眼圧緑内障」の方もいれば眼圧が高くても影響がでない方もいます。
他にも、眼圧が高くても緑内障ではない「高眼圧症」などもあります。
緑内障と診断された場合はまず、視神経に影響が出ない値まで眼圧を下げてそれ以上視野が狭くならないようにします。
放っておくとだんだん視野が狭くなり失明してしまうのですが、たいていの場合は手術や点眼で眼圧を下げる事で発見時の視野をずっと維持することができます。
なので、失明直前で発見された場合は難しいですが、早期に発見できれば怖い病気ではありません。
緑内障と子供が言われたらその症状は?
緑内障で眼圧が高くなると目や頭が痛むなどの症状がでることもありますが、ちょっと高い位ではほとんど自覚症状はありません。
ちなみに眼圧には日内変動があり、夜間に高くなることが多いです。
急性緑内障と慢性緑内障の違いとは
緑内障には急性と慢性の二種類があります。
急性の場合:目がものすごく痛むことがあり、治療しないで放置すると一晩で失明する事もあります。
慢性の場合:治療せずに放置すると何年もかけて視野が狭くなり、やがてゆっくりと失明して行きます。
慢性の場合は3ヶ月~1年ぐらい間をあけて再検査をしていきます。
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緑内障に子供がなったら失明するの?
早期に発見された場合は、すぐに治療が始められるので失明する可能性はとても低いです。
緑内障で失明された方のほとんどは眼科を受診しておらず、緑内障の治療を受けていない方になります。
しかし、「急性狭隅角緑内障」の場合は注意が必要です。
数ヶ月で視野狭窄が進んでしまい、いきなり失明する事があります。
お子さんが目が痛いとか見えにくいと訴えた時は、できるだけ早く眼科を受診するようにしてくださいね。
まとめ
この病気になってしまうと一生付き合っていかないといけませんが、担当の医師の指示どおりに治療を続ければ、これ以上悪くなることはほとんどありません。
病気になってしまったと思うと気持ちが暗くなってしまいますが、悲観することはありませんよ(^^)
いろんな病気がありますが、緑内障は早期に発見できたことが何よりの幸いです。
発見できたことで大事なお子さんの目を守ってあげることができますので、どうかお大事にしてくださいね。
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